オープンソースなUSB-GPIBコンバータ

NIのUSB-GPIBの定価が20万を超えていて、気軽に購入できる価格ではなくなっている。
個人レベルでも購入できそうなものはないかと探してみると、オープンソースでソフトや回路図が公開されているものが2つほど見つかった。
両方とも開発者は海外のようですが、組み立て済みのものを購入できるらしい。
どちらも1万円以下で購入できるようです。

1.ARDUINO UNO as a USB to GPIB controller
(https://egirland.blogspot.com/2014/03/arduino-uno-as-usb-to-gpib-controller.html)
 USB-シリアル I/F になっていて、独自コマンドでGPIBアドレスを指定したり、コマンド送信・受信を切り替えたりが必要なようです。
日本の方が実際に組み立てて動かすブログを公開されていて、組み立て済みのUSB-GPIBコンバーターを購入することができるようです。

www.akatsuki-lab.co.jp

2.UsbGpib (https://github.com/xyphro/UsbGpib)
 こちらはUSBTMC I/Fになっており、自動でGPIBアドレスを検出する機能もあるようです。
 組み立て済みのものをELECROWというところで購入できるようです。
 ELECROW UsbGpib Converter (https://www.elecrow.com/xyphrolabs-gpibusb.html)

どちらもGPIB I/Fとして認識されるわけではなく、1の方はCOMポート(USB-シリアル)、2の方はUSBTMCとして通信します。
1は独自コマンドで通信先のGPIBアドレスを設定したり、コマンド送信・受信時の前に特殊なコマンドを送信したりする必要があるようです。既存プログラムで利用する場合には修正が必要。
2は接続した計測器GPIBアドレスを自動的に調べることができて、その後の読み書きはそのままVISA Read/Writeでコマンド送受信できるようです。もしそうであれば、既存プログラムの修正はVISAリソース名だけで済むかもしれません。

ちなみに、どちらもArduinoやAVRマイコンを使っており、GPIB 通信用にGPIOが5VでHi-Z対応のマイコンが必要というのが理由のようです。